2019年02月22日

「徒然ディラン No.298」 Living The Blues

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君がいない夜はブルーなんだ。まぁ、ただそれだけの曲である。誰かの曲のカバーならば、それだけのことで済まされるが、ディラン作の曲。アルバムSelf Portraitでは、ディランは自身をさらけ出そうとしたのだろうが、結局のところ未完成に終わった「自画像」と言える。その証拠にライブ音源を無理やり突っ込んだアルバム構成になっている。この曲においても、ディランらしくない韻を踏んでいる。shoes, news, refuseをbluesに無理やり被せている。

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「徒然ディラン No.297」 I'm In The Mood

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ブルース・シンガーであるJohn Lee Hooker(ジョン・リー・フッカー)が1951年にヒットさせた曲。さらに、この曲を1989年発売のアルバムThe Healerに収録し、グラミー賞最優秀トラディショナル・ブルース・レコーディング賞を獲得している。

ディランはI'm in the moodのフレーズだけしか思い出せず笑いながらお茶を濁し、途中からリズムも3拍子になって、あっさりと終わらせている。I'm not in the moodという感じの録音。

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2019年02月20日

「徒然ディラン No.296」 The Death Of Emmett Till

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1955年8月、黒人の少年エメット・ティルが白人の若い婦人に口笛を吹いた。そのことを知った、婦人の夫と兄弟が、エミットにリンチを加え、そして殺害に至った。この事件に関しては、Wikipediaに日本語で詳しく記述されている。ディランは、この事件から7年後の1962年にこの曲を作り録音した。

だが、 ディランのセカンドアルバムFreewheelin'には収録されなかった。それはディランの判断だったのか、それともプロデューサーの指示だったのか。歌詞の最後に登場するKu Klux Klanが、議論の的になったと想像する。プロデューサーはKKKの箇所を外せと言い、ディランはだったらボブ・ディランをやめると言ったのだろう。そして、2010年10月にアルバムThe Witmark Demos 1962-1964がリリースされた。この曲の存在、そして米国における当時の悲惨な人種差別が明らかになった訳である。

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2019年02月19日

「徒然ディラン No.295」 Joshua Gone Barbados

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Eric von Schmidt(エリック・フォン・シュミット)の曲。エリックはディランが影響を受けた一人。ちょうどディランより10歳年上で、2007年2月に他界。サトウキビ畑の労働者がストライキを起こし、行政の役人ジョシアはバルバドスへ逃げ出したという内容。ディランは歌詞をきちんと覚えていなくて、即興で歌った部分があるようだ。いくつかのサイトにディランが歌った歌詞が掲載されているが、録音が不明瞭なためだろう、どれも微妙に異なる。地下室でのセッションを集めたアルバムBasement Tapes Completeらしい曲である。

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2019年02月17日

「徒然ディラン No.294」 Belle Isle

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この曲は非常に興味深い。LP2枚組で国内発売されたアルバムSelf Portraitのライナーノーツには、こう書かれている。「スコットランド民謡のような歌詞とニュー・フォーク風の曲調をもっている。ベル島という島を世界地図で探すと、フランスやカナダにあるのだが、それでは歌詞のイメージと結びつかないので、「美人の島」という意味でディランが作った地名ではないかと思う(中村とうよう氏)」。「トラディショナルをルーツとしていると思われる(小倉エージ氏)」。さらに、ディランの公式サイトでは、歌詞を載せずディラン作のインストルメントと記載。

こういう情報をもとにして、極めて勝手な解釈であるが、この曲は盗作ではないだろうか。二人の解説者は、少なくともディランらしくない曲と言っているし、公式サイトは出展を明らかにしていない。そして、決定的な事実としては、韻を踏んでいる箇所がどこにもないということ。そんな先入観をもってしまうと、いかにも歌い憎そうなディランの声がスピーカーから浮かび上がってくるのだ。

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Neil Young / Comes A Time

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ラスト曲のFour Strong Winds(風は激しく)を聴きたくて購入したアルバム。カナダ出身のイアン・タイソンの作品。妻シルヴィアとのフォークデュオ「イアン&シルヴィア」が1960年代初頭にヒットさせた曲。ボブ・ディランのアルバムBasement Tapes Completeが2014年にリリースされ、ディランが1967年にこの曲を録音していたことが明らかになった。ヤングはそんなことは知らず、その約10年後に録音。

全10曲、心に染み入るアコースティック・サウンド。それだけに歌詞をきちんと把握したくなる。ディランの全約800曲の研究が完了すれば、次はヤング…。いや、その前にザ・バンドとライ・クーダーが控えていた。

1. Goin' Back
2. Comes A Time
3. Look Out For My Love
4. Lotta Love
5. Peace Of Mind
6. Human Highway
7. Already One
8. Field Of Opportunity
9. Motorcycle Mama
10. Four Strong Winds

Neil Young - guitar, harmonica, vocals, production
Frank Sampedro - guitar, piano, vocals (tracks 3 and 4)
Billy Talbot - bass, vocals (tracks 3 and 4)
Ralph Molina - drums, vocals (tracks 3 and 4)
Tim Mulligan - saxophone
Nicolette Larson - harmony / lead vocals (except tracks 3 and 4)
Ben Keith - steel guitar
Karl Himmel - drums
Tim Drummond - bass
Spooner Oldham - piano
Rufus Thibodeaux - fiddle
Joe Osborn - bass
Larrie Londin - drums
J. J. Cale - electric guitar
Farrell Morris - percussion
Rita Fey - autoharp
Bucky Barrett, Grant Boatwright, Johnny Christopher, Jerry Shook, Vic Jordan, Steve Gibson, Dale Sellers, Ray Edenton - acoustic guitars
Shelly Kurland, Stephanie Woolf, Marvin Chantry, Roy Christensen, Gary Vanosdale, Carl Gorodetzky, George Binkley, Steven Smith, Larry Harvin, Larry Lasson, Carol Walker, Rebecca Lynch, Virginia Christensen, Maryanna Harvin, George Kosmola, Martha McCrory, Chuck Cochran - strings

Recorded on November 28, 1975 - November 21, 1977.
Released on October 21, 1978.

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2019年02月16日

McCoy Tyner / The Real McCoy

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マッコイは、コルトレーンカルテットを1965年暮れに脱退。その後、自らの音楽を最初に立ち上げようとしたのがこのアルバムであり、全5曲がマッコイ自身の作品で構成されている。しかしである、何故にドラムはエルビンだったのか?エルビンに不満があるわけではないが、コルトレーンの音楽と決別したかったのなら、違うドラマーにすべきだった。さらに、ベースがロン・カーター。この時期、ロンはマイルスのグループでベースの定位置にいた。つまり、マッコイにはグループサウンドの明確なコンセプトがまだなく、メンバーは借りてくるしかなかったのである。

なお、5曲中の3曲は10年以上経って再演。Four By FiveとBlues On The CornerはアルバムSupertrios(1977年4月録音)、Search For Peaceはアルバム13th House(1980年10月録音)に収録。驚いたことに、本田竹曠がアルバムMy Funny ValentineでBlues On The Cornerを1985年4月に録音している。このアルバムはスタンダード集であるにも関わらず、スタンダードでないこの曲を忍び込ませた。本田がマッコイから影響を受けていた事実がここにある。

1. Passion Dance
2. Contemplation
3. Four By Five
4. Search For Peace
5. Blues On The Corner

Joe Henderson - tenor saxophone
McCoy Tyner - piano
Ron Carter - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on April 21, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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2019年02月15日

「徒然ディラン No.293」 The French Girl

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カナダ出身のフォークデュオ「イアン&シルヴィア」の曲。男が彼女の内面に近寄ろうとすると、さりげなく遠ざかる彼女。二人の心の中は語られず、非常に曖昧な男女の関係を示してる。ディランは二度のテイクを重ねているが、そんな歌詞の内容にしっくりとこなかったのだろう。録音は二度ともプツリと終わらせている。

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2019年02月14日

「徒然ディラン No.292」 Woogie Boogie

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2枚組LPのSelf Portraitを購入したのは高校に入った頃。一番落胆したのはこの曲。インストルメントの曲はよしとしても、単なるブギウギのコード進行とリズム。ライナーノーツでは、ディランはピアノを弾いているのだろう、アルト・サックスのブロウが印象に残る曲とだけ中村とうよう氏は書いている。そんなことより、ブギウギの曲を、しかもタイトルをウギブギと茶化してディランは何故に収録しようとしたのか。感想文なら誰にでも書ける。ディランに落胆し、とうよう氏に呆れかえった一曲である。

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2019年02月13日

「徒然ディラン No.291」 Four Strong Winds

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カナダ出身のイアン・タイソンの作品。妻シルヴィアとのフォークデュオ「イアン&シルヴィア」が1960年代初頭にヒットさせた。「孤独に吹く4つの強い風、高くうねる7つの海、すべてがいつもと同じだけれど、二人の日々は終わってしまった」という別れの曲。多くのミュージシャンがカバーしているが、何故か日本には伝わってこなかったようだ。ディランは、歌詞を思い出しながら、曲の雰囲気を崩さずに歌っている。

ニール・ヤングは1978年発表のアルバムComes a Timeにこの曲を収録し、ラストに配置した。邦題は「風は激しく」。風に吹かれたディランにとっては練習曲でしかなかったが、激しい風を受け止めたヤングという対比が興味深い。

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2019年02月11日

「徒然ディラン No.290」 Billy 7

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サウンドトラックのアルバム作りに挑戦したけれど、もう疲れたよという気持ちを隠せない曲。Billy 1とBilly 4から歌詞を持って来て、それに締めのフレーズを追加しただけ。ディランは、歌うことが「ボブ・ディラン」であり続けることだと、機会あるごとに述べているが、このアルバムだけは、映画で使うために歌わなければならないという義務感に追われたディランがいる。

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「徒然ディラン No.289」 Billy 4

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サウンドトラックのアルバムPat Garrett & Billy The Kidであるが、曲の構成が今一つ理解できない。Billy (Main Title Theme)で始まるのは良しとして、Final Themeで終わるかと思うと、そのあとにBilly 4とBilly 7が続く。そもそも映画を観ていないので、Billy 4, 7はどういう場面で使われたのかは知らない。Billy 1は物語の展開を暗示する感じで、Billy 4は終幕を匂わしている。そして、ディランは9番までのこの曲を歌い切り、仕事をやり終えた感じが漂っている。

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「徒然ディラン No.288」 Billy 1

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アルバムPat Garrett & Billy The Kidには、Billyが4曲収まっている。インストルメントのBilly (Main Title Theme)、そしてBilly 1, Billy 4, Billy 7という構成。この数値の意味は不明である。ディランの公式サイトには、Billy 1は10番まで記載されているものの、アルバムではディランのハーモニカを主体にした長い前奏に続いて3番までしか歌われていない。このサイトは貴重な情報源なのだが、メンテナンスはほとんどされていない感じだ。

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「徒然ディラン No.287」 Take A Message To Mary

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エヴァリー・ブラザーズが1959年に発表した曲。Youtubeで聴く事ができ、演奏に入る前に「これは悪の道に進み恋人を失った開拓地の若者の言葉」とナレーションが入る。ディランは、このナレーションもそのまま拝借し女性コーラスに語らせ、原曲通りに歌っている。ポップな感じのアレンジに仕立てられ、原曲よりも親しみやすく覚えやすい。だが、ディランはライブではこの曲を一度も演奏せずに、「自画像」の中だけに封じ込めてしまった。

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「徒然ディラン No.286」 I'm Your Teenage Prayer

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ディランとザ・バンドがフレーズTake a look at me baby / I'm your teenage prayerを繰り返しながら曲が進行していく。ほとんど即興に近いと思う。prayerが時にはdreamに変化して、「ぼくはきみの十代の祈り/十代の夢」となるが、ただそれだけのことで、ドゥーワップの練習曲のようなもの。

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「徒然ディラン No.285」 House Carpenter

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一日の仕事を終えた大工の労働歌、と勝手に思っていた。ところがナント、大工に嫁いだ女性と船乗り?との三角関係を描いた歌。スコットランド民謡をルーツにしているようで、いろんなバージョンが存在するらしい。ディラン自身も2つのアルバムThe Bootleg Series Volumes 1-3とAnother Self Portraitでは、歌詞の内容も歌い方も異なっている。

前者のアルバムでは、船乗りが大工と3人の幼子を見捨てた女性と船で逃避行。しかし、突然に船底から海水が噴き出し、沈没して幕を閉じる。結局のところ、タイトルの大工が出る幕がないという曲。

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2019年02月10日

Oliver Lake / Prophet

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3曲 (tracks 1, 2 & 4) がエリック・ドルフィー作であり、残り3曲がオリバー・レイク作。そして、ドルフィー作のThe Prophetをアルバム・タイトルにしている。ドルフィーが客死したのは1964年6月29日。それから16年後に、レイクはこのアルバムを録音。従って、もちろん追悼アルバムではない。LPでは、1983年11月付けで青木和富氏がライナーノーツを書いている。その一文。「むろんレイクは、ドルフィーの後継者であるとは厳密に言えないであろう。しかし、ドルフィーがあの時代にほのめかした何かを、70年代に見つけるとしたら、細い糸のようなものでつながっているのは、このレイクのような存在ではないか」。

このアルバムが録音された頃、すでに結成されレイクが参加していたWorld Saxophone Quartet (WSQ) のことには、青木氏は一切触れていない。レイクの音楽は、自身のリーダー・アルバムとWSQのアルバムの2軸で捉える必要がある。レイクにとってドルフィーは大きな存在であると思うが、「細い糸」ではなく、時にはぐいぐい手繰り寄せ、時には一気に突き放すような、「釣り糸」的な位置づけではないだろうか。

1. Hat And Beard
2. Something Sweet, Something Tender
3. Poster
4. The Prophet
5. Cotton IV
6. Firm And Ripe

Oliver Lake - alto saxophone
Baikida Carrol - trumpet
Donald Smith - piano
Jerry Harris - electric bass
Pheeroan akLaff - drums

Recorded on August 11 & 12, 1980 at Sound Heights Studios, Brooklyn, NYC.

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Sonny Rollins / Sunny Days, Starry Nights

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1981年のNo Problem、1982年のReel Life、1984年のSunny Days, Starry Nightsは、ロリンズの新たな道を行く3部作と勝手に位置づけている。だが、最初の2枚はまだ迷いがあったようで、メンバーの力に少し頼っていた感がある。この3枚目は、少なくとも日本で知名度が全くないメンバーを集め、それが功を奏していい感じのロリンズ色を出している。この路線を数年は続けるのかと思っていたのだが…。

翌85年の7月。ニューヨーク近代美術館で、1曲1時間近くのソロ・パフォーマンスを演じた。ロリンズのアルバムは50枚近く所有しているが、改めて全体を眺めて見ると、ロリンズの頭の中にはインタープレイによるジャズの構想を描くことはほとんどなく、自らの演奏のみに集中してきたのだろう。かと言って、孤高のイメージもない。

1. Mava Mava
2. I'm Old Fashioned
3. Wynton
4. Tell Me You Love Me
5. I'll See You Again
6. Kilauea

Sonny Rollins - tenor saxophone
Clifton Anderson - trombone
Mark Soskin - piano, electric piano, celesta, synthesizer
Russell Blake - electric bass
Tommy Campbell - drums
Lucille Rollins - cowbell (tracks 1,6)

Recorded on January 23 - 27, 1984 at Fantasy Studios, Berkeley, CA.

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2019年02月08日

「徒然ディラン No.284」 See You Later Allen Ginsberg

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遊び言葉で、さよならの挨拶See you later alligatorと、その返事In a while crocodileのパロディ。ディランと親交の深かったアレン・ギンズバーグをパロってしまった曲。というよりか、ザ・バンドのメンバーとの遊び歌。「ボブ・ディラン自伝」には、ギンズバーグに対して、こんな一節が書かれている。

あのときのわたしは『路上』で読んだもの ―― 大都会、そのスピードとサウンド、アレン・ギンズバーグが「水素ジュークボックスの世界」と呼んだもの ―― をみつけようとしていたのだと思う。もしかしたら自分も生まれたときからその世界にいたのかもしれなかったが、わたしにはわからなかったし、だれもそんなふうには呼んでいなかった。

「あのとき」というのは、ディランがミネアポリスのミネソタ州立大学に入学し、学生寮に部屋に入ったとき。『路上』はジャック・ケルアックの小説。

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「徒然ディラン No.283」 Let It Be Me

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Wikipediaによると、この曲は「ジルベール・ベコーが1955年にヒットさせた『神の思いのままに』に英語詞を付けた楽曲。エヴァリー・ブラザーズが1960年に発表したバージョンにより世界的に広まった」とある。

アルバムSelf Portraitは、それこそまさしく「自画像」を描いていて、ボブ・ディランになってしまったロバート・ジンママンの記憶を辿るソング集。「風に吹かれて」や「時代は変わる」のディランではなく、「このままの自分で」のジンママンを歌いたかったのだろう。

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2019年02月07日

「徒然ディラン No.282」 Kickin' My Dog Around

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トラディショナル・ソングなのだが、その起源は不明確のようである。「自分の犬を連れて町へ行くと、不良どもが犬を蹴り回す。どうしてなんだ?」という、ただそれだけの曲。ディランはザ・バンドのメンバーにバックコーラスに入るタイミングなどの指示を出しながら、意外と真面目に取り組んでいる。つまらない曲だけど、グループとしての練習にはちょうどよいと思ったのだろう。

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2019年02月06日

「徒然ディラン No.281」 Let Me Die In My Footsteps

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ボブ・ディランを決定づけたアルバムFreewheelin'に本来は入っていた曲。しかし、あまりも現実的な歌詞の内容ということで、「激しい雨が降る - A Hard Rain's A-Gonna Fall」に差し替えられた。

強烈なプロテストソングである。「核シェルターに逃げ込むぐらいならば、自分が歩んで来た場所で死なせてくれ。人生の意味は風の中で消え失せるだろう」。ディランの代表曲「風に吹かれて」と対極にある曲と言ってもいい。冷戦の恐怖を的確に示した曲である。

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2019年02月04日

「徒然ディラン No.280」 Tupelo

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米国のブルース・シンガーでギタリストのジョン・リー・フッカーの曲。フッカー自身の歌はYouTubeで聴くことができ、歌詞もネットから探すことができる。Tupelo(トゥペロ)はミシシッピ州の都市。この曲は1927年に起きたミシシッピ大洪水のことを歌っている。

アルバムBasement Tapes Completeのライナーノーツには、ディランがニューヨークに出てきて歌い始めた時、フッカーの前座を務めたことがあると書かれている。そのフッカーの曲なのだが、ディランは歌詞をほとんど思い出せず、ミシシッピとトゥペロのアルファベットの綴りを確認する作業?で、お茶を濁している。大洪水と言う惨事を茶化した罪は大きい。

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2019年02月03日

「徒然ディラン No.279」 Standing On The Highway

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ディラン作の曲となっているが、トラディショナルをアレンジした感じが漂ってくる。ハイウェイに立ち、車をつかまえヒッチハイクを試みるが、どの車も通り過ぎてしまう。ディランらしい韻を踏む箇所がなく、言葉の深さや、ある種の迷いも一切ない。自分のギタープレイを観客に披露するための曲のように感じてしまう。ハイウェイに立って、どこへ向かうかを何も示していない曲。

posted by F.Kubo at 23:14| Comment(0) | 日記

「徒然ディラン No.278」 I Forgot More Than You'll Ever Know

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女性カントリー・デュオのThe Davis Sistersが1953年にリリース。自分の彼女を奪った男に対して、複雑な心境を歌にしている。これから彼女のことを君は知るだろうが、それ以上に俺は彼女を忘れてしまった。逆説的に、君は俺以上に彼女を愛することはできないはずだ、と未練がましい捨てられた男の歌である。

ディランは、この曲を1969年4月に録音しアルバムSelf Portraitに収録した。だが、この事件?の幕はそれで閉じなかった。1986年2月ののシドニーのライブで、ディランは「まだ、忘れきれない」という想いからか、この曲を歌った。それがアルバムAcross The Borderlineに残されている。

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「徒然ディラン No.277」 Johnny Todd

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アルバムBasement Tapes Completeのライナーノーツには、「このトラディショナルソングは、アイルランドやスコットランド、イングランドで数多くの変形が収集されている。もともとは子ども向けの楽しい歌だった」とある。YouTubeで見つけることができたのは、ディランが歌っている内容とほぼ同じ。

「恋人を残して船出した水夫のジョニー・トッド。航海から戻って来ると、彼女は別の水夫と結婚していた。外国の敵と戦うために航海に出る若者! 恋人を見捨ててはならない」。まさしく、後悔先に立たずという曲。子ども向けの歌も同じ内容だったかは分からない。

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「徒然ディラン No.276」 Cantina Theme (Workin' for the Law)

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アルバムPat Garrett & Billy The Kidは、全10曲が収められたサウンドトラック。6曲がインストルメントで、その中の1曲。Cantinaとは酒場のことであるが、明確なメロディもなくコード進行だけの2分57秒の酔えない曲。

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「徒然ディラン No.275」 Little Sadie

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異名同曲のIn Search of Little Sadieはブルース感覚で仕上げ、Little Sadieはカントリーフォーク的。アレンジを変えた曲を2度収録というと、アルバムPlanet Waves のForever Young をすぐに思い付く。LPでA面最後とB面最初に配置され、その意図は明確であった。

だが、アルバムSelf Portraitでは、A面最後にIn Search of Little Sadieを、B面2曲目にタイトルを少し変えたLittle Sadieを配置。アルバムSelf Portraitにはコンセプトなどが一切なく、それがディランの「自画像」であることを証明している。


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「徒然ディラン No.274」 In Search Of Little Sadie

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ディランの公式サイトでは、ディラン作の曲と記載されているが、かなり怪しい。Wikipediaによれば、Little Sadieは20世紀のアメリカ民謡と紹介され、様々なタイトルが付けられているらしい。結局のところ、作者不明なのだろう。ガールフレンドのセイディを撃ち殺してしまい、逮捕される男の話である。

2枚組LPで発売されたアルバムSelf Portraitでは、A面の最後に収録され、B面2曲目にはタイトルLittle Sadieとして再登場する。殺人犯の歌を2度「自画像」に重ね合わせたディランの意図は、どこにあったのだろう。

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Eric Dolphy / Musical Prophet

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とんでもない音源が発掘された。1964年、ミンガスとの欧州演奏に旅立つ前、ドルフィー自身が友人に託した荷物の中に、7時間半に及ぶ録音テープが入っていた。録音から55年後の2018年12月に3枚組CDとなって発売。全19曲、収録時間159分。

ドルフィーは、ミンガスとのヨーロッパツアー中の1964年6月29日、西ベルリンで客死。享年36歳。ドルフィーはどんな思いで自分の録音テープを友人に託したのだろうか。アルバムには、100ページの小冊子が付属されていて、24人からの寄稿文と写真が載っている。日本語訳付きなので、原文と照らし合わせながら、その時のドルフィーの思い辿ってみたい。

Disc 1
1. JItterbug Waltz
2. Music Matador
3. Love Me
4. Alone Together
5. Muses For Richard Davis #1
6. Muses For Richard Davis #2

Disc 2
1. Iron Man
2. Mandrake
3. Come Sunday
4. Burning Spear
5. Ode To Charlie Parker
6. A Personal Statement

Disc 3
1. Music Matador [alternate take]
2. Love Me [alternate take 1]
3. Love Me [alternate take 2]
4. Alone Together [alternate take]
5. Jitterbug Waltz [alternate take]
6. Mandrake [alternate take]
7. Burning Spear [alternate take]

Eric Dolphy - alto saxophone, flute, bass clarinet (solo: tracks 1-3, 3-2, 3-3)

Track 1-1
Woody Shaw - trumpet
Bobby Hutcherson - vibraphone
Eddie Khan - bass
Richard Davis - bass
J.C. Moses - drums

Track 1-2
Huey "Sonny" Simmons - alto saxophone
Clifford Jordan - soprano saxophone
William "Prince" Lasha - flute
Richard Davis - bass
Charles Moffett - drums

Track 1-4, 1-5, 1-6, 2-3, 2-5, 3-4
Richard Davis - bass

Track 2-1
Huey "Sonny" Simmons - alto saxophone
Clifford Jordan - soprano saxophone
Woody Shaw - trumpet
William "Prince" Lasha - flute
Garvin Bushell - bassoon
Bobby Hutcherson - vibraphone
Eddie Khan - bass
J.C. Moses - drums

Track 2-2
Huey "Sonny" Simmons - alto saxophone
Clifford Jordan - soprano saxophone
Woody Shaw - trumpet
William "Prince" Lasha - flute
Garvin Bushell - bassoon
Bobby Hutcherson - vibraphone
Richard Davis - bass
J.C. Moses - drums

Track 2-4
Huey "Sonny" Simmons - alto saxophone
Clifford Jordan - soprano saxophone
Woody Shaw - trumpet
William "Prince" Lasha - flute
Garvin Bushell - bassoon
Bobby Hutcherson - vibraphone
Richard Davis - bass
Eddie Khan - bass
J.C. Moses - drums

Track 2-6
David Schwartz - vocals
Bob James - piano
Ron Brooks - bass
Robert Pozar - percussion

Track 3-1
Huey "Sonny" Simmons - alto saxophone
Clifford Jordan - soprano saxophone
William "Prince" Lasha - flute
Richard Davis - bass
J.C. Moses - drums
Charles Moffett - drums

Track 3-5
Woody Shaw - trumpet
Bobby Hutcherson - vibraphone
Eddie Khan - bass

Track 3-6
Huey "Sonny" Simmons - alto saxophone
Clifford Jordan - soprano saxophone
Woody Shaw - trumpet
Garvin Bushell - bassoon
Bobby Hutcherson - vibraphone
Richard Davis - bass
J.C. Moses - drums

Track 3-7
Huey "Sonny" Simmons - alto saxophone
Clifford Jordan - soprano saxophone
Woody Shaw - trumpet
William "Prince" Lasha - flute
Bobby Hutcherson - vibraphone
Richard Davis - bass
Eddie Khan - bass
J.C. Moses - drums

Recorded on July 1 & 3, 1963 at Music Makers studios in New York City.
Recorded on March 2, 1964 at WOUM studios in Ann Arbor, Michigan. (track 2-6)

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