2018年04月25日

「徒然ディラン No.45」 Outlaw Blues

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1965年1月録音。ここには、1962年7月録音の「風に吹かれて」のディランはもういない。フォークシンガーの先頭に立たされてしまったディランは、「無法者のブルース」を仕立てた。その中で、「サングラスを買った」と歌う。何という事のない曲であるが、「いやんなっちゃたブルース」なのである。
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2018年04月21日

「徒然ディラン No.44」 Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)

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邦題「我が道を行く」。だけど、自分自身はタイトルの括弧の中にいる。決して力強いイメージの歌ではなく、「君は君の道を 俺もそうするよ」と、なかば諦め感のある別れの歌。それぞれの道を歩んだとき、誰が落ち込み、誰が置き去りにされたのかを「時」が教えてくれるだろう。こう結んでいく。

そんな曲をライブアルバムBefore The Floodでは、やけくそ気味にディランが歌い、ザ・バンドが強烈に後押しする。この生演奏を聴くと「(面倒だから)我が道を行く(しかないぞ)」で正解のようにも思えてしまう。

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「徒然ディラン No.43」 Subterranean Homesick Blues

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"Look out kid"と歌うブリッジが4回。その直後のセリフが、この曲の骨子になっているようだ。「用心しろ お前のせいだ」「用心しろ お前のやったことなんてどうでもいい」「用心しろ 襲われるぞ」「用心しろ 全てが隠されている」

1965年1月13日、ギターとハーモニカによるフォーク・バージョンを完璧な形で録音。しかし、翌14日にはバックバンドを伴いロック・バージョンを録音している。アルバムBringing It All Back Homeでは、ロック・バージョンを採用。のちにブートレッグ・シリーズでフォーク・バージョンが陽の目を見た。この頃、ディランの中ではフォークとロックの2つの渦が回っていたのだろう。

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2018年04月18日

「徒然ディラン No.42」 She Belongs To Me

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歌詞に現れる女性を、決して後ろを振り返らない強い意志の芸術家と表現。歌の終わりで、ハロウィーンにはトランペット、クリスマスには太鼓を彼女にプレゼントすると締め括る。She Belongs To Meというセンテンスは一切出て来ない。タイトルとは逆説的な内容。迷路に放り込まれた感覚になってしまう。

そんな曲をBringing It All Back Homeで発表し、数多くのライブでディランは歌っている。アルバムSelf Portraitに入れたことにも注目。Self Portraitのライブではトランペットと太鼓の3連発。

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2018年04月17日

「徒然ディラン No.41」 Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again

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ディラン節の真骨頂。まったく脈絡がない。「屑拾いが円を描く、シェークスピアが裏通りに登場、鉄道員はワインの代わりに血を飲む、祖父が先週亡くなった、上院議員は息子の結婚式の入場券を配る、混乱した牧師、雨乞い師の薬、ルーシーが逢いに来いと、成金たちがレンガを登っていく」

それぞれは「もう一度メンフィスブルース」へとつながる。19世紀の綿花と奴隷のメンフィスをイメージしたというのは読み過ぎだろうか。アルバムThe Cutting Edgeでは、この曲が完成していく様子がよく分かり、アルバムHard Rainで頂点を極める。

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2018年04月15日

「徒然ディラン No.40」 Corrina, Corrina

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アルバムFreewheelin'によって、時代を語るという使命を背負ってしまったディラン。だけど、あまりにも幼稚なラブソングが、そのアルバムには含まれていた。

「コリーナ コリーナ 長い間どこへ行っていたんだ …… ずっと君のことを思ってる 泣かずにいられないよ」と日本語で歌われてしまったら、聴く側が気恥ずかしい。結局のところ、ディランはこの曲を二度と吹き込んでいない。

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2018年04月12日

「徒然ディラン No.39」 Bob Dylan's 115th Dream

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録音の出だしで失敗。ディランは笑いを堪え切れずTake 2へ。アルバムThe Cutting Edgeの解説を読むと、そのカラクリが分かる。1965年1月13日にアコースティックバージョン、翌14日にエレクトリックバージョンを録音。アルバムBringing It All Back Homeは、13日の失敗と14日の分を繋ぎ合わせた。意図的にウケを狙った訳である。

115には何の意味もない。メイフラワー号で陸地を発見。「アメリカ」と命名して、その後はドタバタ劇。夢が醒めそうになったとき、船長コロンブスの登場で話で終わる。何の意味もない。夢なのだから。LPの溝を埋め合わせるために作った曲としか思えない。

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2018年04月08日

「徒然ディラン No.38」 Tough Mama

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Tough Mama, Dark Beauty, Sweet Goddess, Silver Angleと母親を称え、なぜか最後にうつむいてしまう主人公。この曲をどう捉えていいのか分からない。

アルバムPlanet Wavesに並んだ曲、On A Night Like This, Going, Going, Gone, Tough Mama, Hazel, Something There Is About You, Forever Young, ...の繋がりに何らかの仕掛けがあるような気がする。

LPのライナーノーツでは、中村とうようが、歌詞に彼独特のユーモアを含んだ「タフ・ママ」とあっさり評している。ユーモアだけで片づけてしまったら、肝っ玉母さんがかわいそうだ。

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2018年04月07日

「徒然ディラン No.37」 Maggie's Farm

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いわゆる「トーキングブルース」という一つのカテゴリー。原点の一人はウディ・ガスリーなのだろう。「第3次世界大戦を語るブルース」となれば、核戦争の脅威を語るのかと想像してしまう。だが、第三次大戦の夢を見て医者に行き、狂っていると診断されて歌は始まる。

仕方なく街をふらつき、腹ペコでサヤインゲンが食べたいと叫ぶ。女の子を誘ったら「頭がおかしい」と見捨てられ、キャデラックを盗み走る。家のラジオのスイッチを入れるが、光熱費を払っていないので鳴らない。話し相手が欲しくなり、電話の時報を聴き続ける。

大戦のことは何も語らず、「あなたの夢の中に入れてくれるなら、あなたを私の夢の中に入れてあげよう」と締め括ってエンディング。

アルバムLive 1964では、サヤエンドウがTV dinnerに替わり、そして、ロック・ア・デー・ジョニーのレコードを女性コーラス・グループのマーサ&ザ・ヴァンデラスに、エイブラハム・リンカーンの言葉が、詩人カール・サンドバーグに入れ替わり、観客から大きな拍手が沸き起こる。

Talkin' World War III Blues
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2018年04月05日

「徒然ディラン No.36」 Maggie's Farm

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もう嫌だ、マギーの農場で働くのは。ディランは徹底的にマギー農場を嫌っている。だからと言って、マギー農場が資本家の投影と解釈してしまうと、ちょっと肩透かしをくらう感じ。

曲の終盤に出てくるI try my bestが隠れたキーワード。やるだけのことはやったんだから、「マギー農場=フォークソング的な寄り合い」はもういいよ、と言いたかった。そう思う。

アルバムHard Rainでは、ふざけんな!フォーク野郎達と叫んでいるようだ。Hard Rainのこの曲を聴き続け、ディランの悲痛の叫びが鼓膜の奥底に刻み込まれてしまった。

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2018年04月03日

「徒然ディラン No.35」 All Along The Watchtower

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ディランの詩としては非常に短編である。言いたいことは数多くあったのだろうが、絞りに絞り切った感じ。その結果、アルバムJohn Wesley Hardingで録音した曲が、どんどん昇華していった。

そのきっかけを作ったのが、ジミ・ヘンドリックス。この曲にジミが触発され完璧なロックに仕上げた。さらにディランがそれに磨きをかけていったというシナリオ。

見張り塔に立つと、遥か遠くで山猫の遠吠えが聞こえ、風がうなり始めた。凍るような情景が浮かんでくる。

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2018年04月02日

「徒然ディラン No.34」 Tombstone Blues

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盛り沢山の登場人物。ポール・リビアの愛馬、ベル・スターの亡霊、尼僧イゼベル、殺人狂ジャック、ヒステリックな花嫁、洗礼者ヨハネ、総司令官、ペリシテ人の王、笛吹き男、ジプシーのデイヴィ、召使いのペドロ、ガリレオの数学教科書、役に立たないデリラ、ビル兄貴、大黒柱とセシル・B・デミル、マ・レイニーとベートーヴェン、チューバ奏者。

墓石のブルースというより、ごった煮のブルース。落語なら、熊さん、八っつぁん、ご隠居の3人がいれば、下町ブルースが出来上がる。ノーベル文学賞のディランに足りなかったのは、日本の落語を研究しなかったこと。

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2018年03月30日

「徒然ディラン No.33」 Lay, Lady, Lay

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高校時代、級友がアメリカに留学することになり、彼からアルバムNashville Skylineを貰った。1974年の初めだったろうか。その中にLay, Lady, Layが入っていて、「一緒に寝ようよ ぼくの大きなベッドで」ってディラン平気かよと思った。しかも、アルバムの次の曲はOne More Night。

ところがである。アルバムBefore The FloodとHard Rainで、ディランがというより、このLay, Lady, Layが牙をむいた。圧倒的な威圧感を見せつける曲へ変貌。大きなベッドは、寝室から大海へ放り出され、大きなうねりの中で抱き合う二人。イメージが塗り替えられ、ディランに再び吸いよされていった。

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2018年03月29日

「徒然ディラン No.32」 Absolutely Sweet Marie

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所有格yourとmyが微妙に交差していく。君の遮断機、僕のトランペット、僕のポケット、僕の手紙、君の黄色い線路、君のバルコニー。僕(自分)は現実に悩まされているが、君(マリー)は僕の心の中にいる、というイメージ。今夜どこにいるんだ、ほんとうに優しいマリー。そう何度も締めくくる。

何というか、内向的な恋歌である。そんな歌を、1992年10月、ディランのデビュー30周年記念コンサートでジョージ・ハリスンが歌っている。

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2018年03月26日

「徒然ディラン No.31」 Highway 61 Revisited

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全く関連性のない5つの短編。
・お前の息子を殺せと言う神
・衣類を与えられない施設にいるサム
・赤白青のまだらな靴ひも40本、鳴らない電話1000台
・5番目の娘、1番目の父、2番目の母、7番目の息子
・次の世界戦争を企てるギャンブラー

これらが何の脈絡もなく国道61号線につながっていく。なぜに61号線なのか考えてみろ、とディランから問われているようだ。

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2018年03月25日

「徒然ディラン No.30」 New Morning

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オンドリが鳴いて、ウサギが横切り、リスが走っていく。君と二人の新しい朝。アルバムNew Morningを録音した頃、ディランは創り上げられてしまった「ボブ・ディラン」という世代の代弁者の偶像から逃れようとしていた。

田舎暮らしを満喫するような曲で、そんな心境を詩にしたのかと思っていたが、ボブ・ディラン自伝を読むと、親交のあった詩人アーチボルド・マクリーシュの戯曲用に作った曲であったことが分かる。

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2018年03月24日

「徒然ディラン No.29」 If Not For You

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ディランも人の子。言葉の概念で曲を創ってきて一休み。新たな道を切り拓こうとしたアルバムNew Mornigの一曲目に登場したのは、「きみがいなけりゃ」を繰り返すIf Not For You。

フォークに決別し、ロックだとはしゃいだ後に、「きみがいなけりゃ 空は垂れ下がり 雨も降り出す」と中学生でも書けそうな詩。ジョージ・ハリスンが、この曲をアルバムAll Things Must Passに収めたこともちょっとビックリ。

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2018年03月21日

「徒然ディラン No.28」 Positively 4th Street

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この曲には2つの不可解な点がある。

1つ目は、アルバムHighway 61 Revisitedと同じセッションで録音したにも関わらず収録されず、その後、シングルでリリースされたこと。そして、ベスト・アルバムGreatest Hitsに収録されている。LPには入れず、シングルで勝負するという狙いだったのか定かではない。

2つ目。Greatest Hitsのジャケット裏面の邦題。「淋しき4番街」とある。いつの間にか、それが「寂しき4番街」に変わったものの、なぜにPositivelyが「淋しき(寂しき)」なのか。詩の内容が、旧来の友人(ファン)との決別を示しているとの解釈からか。

ディランは目指そうとした音楽を象徴的に「4番街」と表し、この街でオレはやっていくんだという決意。だとすれば、「決意の4番街」だろう。

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2018年03月18日

「徒然ディラン No.27」 Rainy Day Women #12 & 35

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「雨の日の女」は詩の中に一切登場しない。

「なんだが無性に石を投げたくなる奴っているよなぁ」とディランがふと漏らした言葉に、メンバーがゴチャゴチャと答えて出来上がった曲。そう自分は勝手に解釈している。

「行儀が良いやつ、会議室を歩くやつ、若くて有能なやつ、金儲けしようとするやつ、・・・」と騒ぎだしたメンバー。「なるほど、雨に佇む女はそんなやつらを軽蔑するだろうな」とディランは曲にしてしまった。

#12 & 35を12 x 35 = 420としてドラッグに結びつける解釈があるようだが、少なくとも&は掛け算ではない。曲が完成したのが夜中(昼間?)の12時35分ぐらいの意味しかないのではないか。

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「徒然ディラン No.26」 To Ramona

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ラモーナを連呼していない。曲の始まりに「ラモーナ 近くにおいで」と一度呼び掛けているだけ。そんなことから、単純なラブソングとは思えなくなってしまう。

「君はあり得ない社会の一部になろうとしている」「得るものは何もないし失うものもない」「すべては過ぎ去っていき、すべては移り変わる」など、非常に意味ありげな言葉が並ぶ。この曲が最初に収録されたアルバムAnother Side Of Bob Dylanは、1964年6月9日録音。同年7月2日に公民権法が制定されている。

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2018年03月17日

「徒然ディラン No.25」 You're A Big Girl Now

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誰の仕業か知らないが「きみは大きな存在」と訳されてきた。だが、ディランが伝えたかったのはNowという言葉にある。主語はYouであるものの、君の存在がとても大事であったことに、自分は「今」気が付いたというメッセージ。

"Time is a jet plane", "Love is so simple"という断定的な表現。比喩的な言葉をつなぎ合わせるという、それまでのディランのある種の言葉遊びを一切排除したラブソング。で、懐古的に「今、君ありしことに」なのだ。

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2018年03月16日

「徒然ディラン No.24」 Born In Time

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この曲を初めて聴いた時、イントロはまるで昭和歌謡。森進一が歌い始めるのではないかと息をのんだ。ブートレッグ・シリーズ第8集 - Tell Tale Signsである。

非常に意味ありげなタイトルではあるものの、極めて純粋な失恋の歌。"Where we were born in time"と綴っていく。"we"はディラン自身と彼女なのだろうが、聴き手へも「自分たちは同時代に生まれたんだ」と誘い込んでいく。その先には小節(こぶし)はなく、昭和は遠くなりにけり。草田男。

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2018年03月11日

「徒然ディラン No.23」 Visions Of Johanna

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Johanna を追想する曲と思って聴いていると、Louiseという女性が登場してくる。ディラン自身も混乱しながら詩を創ったのではないだろうか。そして、5つの文章の塊は全く関連しないのだが、読み込み、聴き込んでいくと、ただ1つの共通点にたどり着く。

・カントリーのラジオ局から流れる心地よい曲
・夜警がフラッシュライトのスイッチを入れる音
・小声でぶつぶつ不平を言う少年の声
・凍った顔の女たちがするくしゃみの響き
・雨の中で一本調子のハーモニカの音
そんな5つの音の風景がジョアンナの幻想に結び付いていたのだ。

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2018年03月10日

「徒然ディラン No.22」 It's All Over Now, Baby Blue

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アルバムBringing It All Back Homeのラスト曲。恋人との別れの曲であるが、もうフォークソングやプロテストソングのジャンルで俺を括らないでくれ、と言っているような気もする。最後のフレーズ「もう一本のマッチに火を点け、やり直せばいいんだ」が印象的。

日本ではほとんど知られていないニューヨークのグループDave's True Story。2005年にリリースされたアルバムSimple Twist Of Fateでのアレンジが絶妙。

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「徒然ディラン No.21」 I Want You

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こんな出だしのラブソングがあるだろうか。軽快なリズムに乗って「葬儀屋の溜息」から始まる歌詞。I Want Youと言われた女性は、後ずさりするしかない。

そして、最後のフレーズは「中国服を着て踊っている君の男の子」。I Want Youとラブコールされた女性には、子どもがいるというシナリオ。まぁ、そんな恋があってもいいかと思うものの、なんで中国服なんだと理解に苦しむ。

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2018年03月05日

「徒然ディラン No.20」 Desolation Row

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絞首刑の絵葉書
救急車に乗るロミオ
ノートルダムのせむし男
窓の下のオフィーリア
ロビンフットに扮したアインシュタイン
シアン化物を保管する看護婦
カサノバに食事を与えるオペラ座の怪人
ハート・アタック・マシンを肩に掛ける諜報部員
就航するタイタニック号で争うT.S.エリオット
最後に「廃墟の街からの手紙なら受け取る」と結ぶ。

互いに接点のない9つの情景をディランは歌った後、ハーモニカでそれらの情景を吹き飛ばし、廃墟の街からの手紙へと繋げていく。ディラン特有のイマジネーション。1966年、この曲をディランはライブで精力的に歌った。聴き手は何を感じ何を想像したのだろう。

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2018年03月03日

「徒然ディラン No.19」 I Shall Be Released

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「西から東へ射す光を感じながら、やがて私は解放される」We shall ...ではなくI shall ...。この曲の本質がそこにある。

かつてはWe shall overcomeと連帯を呼び掛けたフォークの時代。ディランは、それを否定する訳ではなく、自己の問題ではないかと問いかけたのだろう。

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「徒然ディラン No.18」 Queen Jane Approximately

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Approximatelyがオマケみたいに付いているので、「なんとなく女王ジェーン」的なイメージ。じゃあ、ジェーンって誰なんだということになるが、ジョーン・バエズJoan Baezかも知れない。

オレはロックの世界に足を突っ込んだ。バエズもこっちの世界に来ればいいじゃないか、と言っているような気がする。1965年夏に録音。1968年12月、バエズはディランの作品のみを歌ったアルバムAny Day Nowを発表したが、この曲は入れなかった。ディランに対する答えだったのか。

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2018年03月01日

「徒然ディラン No.17」 Just Like A Woman

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邦題は「女の如く」と付けられたが、「愛しい君へ」のほうが相応しいだろう。ディランの中では極めて私的な曲。恋人だったのか、単なるガールフレンドだったのか定かではないが、ある一人の女性を歌った曲。歌詞には難しい単語はほとんどなく、唯一はamphetamine。ドラッグの一種。

その女性は、イーディ・セジウィック - Edie Sedgwick。女優・ファッションモデル。1966年3月8日にこの曲を録音したとき、ディラン24歳、イーディ21歳。しかし、この年に二人は破局を迎えたらしい。そして、イーディは1971年11月16日に命を落とす。薬物の過剰摂取による死。わずか28年の生涯だった。

ディランは、1971年8月1日のバングラデシュ・コンサートでこの曲を歌っている。彼女が他界した後も何度かライブで歌い続けた。彼女への鎮魂の意味だったのか。

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2018年02月24日

「徒然ディラン No.16」 Like A Rolling Stone

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ディランの中で何度も聴き込んできた曲。

「どんな気持ちだい 気分はどうなんだい 一人ぼっちで 帰る家のあてもなく 誰からも相手にされず 転がる石のように生きるのは ー How does it feel / How does it feel / To be on your own / With no direction home / Like a complete unknown / Like a rolling stone?」。

今回、新たな発見があった。How does it feelと投げかける前の一節。4回の繰り返しで、韻を踏んでいた。 ... your next meal, ... make a deal, ... he could steal, ... secrets to conceal

所有する18のアルバムにLike A Rolling Stoneが収録されている。だが、別テイクなどを含めると曲数は54。転がり続けないと全てを吸収できない。

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