2019年11月21日

「徒然ディラン No.583」 Dignity

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アルバムOh Mercyに向けて1989年に録音。不採用となったものの、アルバムTell Tale Signsで、その時の録音が蘇った。さらに、94年11月18日のスタジオライブで歌い、アルバムLive 1961-2000とMTV Unpluggedに収録(音源は同じ)。そして、2019年4月までに回数は56回と少ないが、ディランが歌い続けている曲。

Dignity(尊厳)。ディランが今なお追いかけているテーマなのだろう。歌詞はこう始まる。「太った男は剣を見つめながら/痩せた男は最後の食事をしながら/虚ろな男は綿畑の中で/尊厳を探している」。そして、こう締め括る「多くの道、多くの危険/多くの袋小路、ぼくは湖畔まで追い詰められている/ぼくは時々考える、尊厳を見つけるために/何をしなければいけないのかと」。

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2019年11月20日

「徒然ディラン No.582」 Ring Of Fire

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ジョニー・キャッシュのパートナーであるジューン・カーターの作品。1969年2月18日、ディランとキャッシュのデュオ・セッションで録音。そして、同年5月3日にアルバム「セルフ・ポートレイト」に向けて、ディランはこの曲に挑戦。決して不出来ではなかったものの、「セルフ・ポートレイト」からは漏れてしまった。そして、2011年11月発売のアルバムTravelin' Thruで、42年ぶりに日の目をみることになった。

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「徒然ディラン No.581」 You Are My Sunshine

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1969年2月18日、ディランとキャッシュのデュオ・セッション。You Are My Sunshineは昔から自分の耳に馴染んできた曲。だけど、これまで和訳なんて考えてもみなかった。You are my sunshine, my only sunshineというフレーズだけで、男女の恋のハッピーエンドを歌った曲と勝手に思っていた。ところがである。そうあって欲しかったという失恋の曲。You areではなく、現実はYou wereだった。ディランは、キャッシュのバックコーラス的な感じ。

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2019年11月19日

「徒然ディラン No.580」 Five Feet High And Rising

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ジョニー・キャッシュの作品で、1937年のミシシッピ大洪水を歌にしたようだ。2フィート、3フィート、4フィートと徐々に水嵩が増えていくことを歌っている。日本の急峻な川と違って、あっという間に堤防が決壊するのではないので、人間の判断によって犠牲をどう最小限に食い止めるか試されるのだろう。

歌詞の中に「窓の外をみてごらん、バスが来て、汽車の所へ連れてってくれる。まだまだ雨が降りそうだ。4フィート、まだまだ増えてる」とある。バスを運行させるのは当局の判断。バスに乗るかは住民の判断。69年2月18日、ディランとキャッシュはデュオ・セッションでこの曲を録音。

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2019年11月18日

「徒然ディラン No.579」 Guess Things Happen That Way

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Jack Clement(ジャック・クレメント)の作品で、キャッシュが1958年にシングル・リリース。「男と女。そう簡単にいくはずがない。まぁ、そんなもんなんだ」という歌詞。69年2月18日、ディランとキャッシュはデュオ・セッションでこの曲を録音。当然ながら、キャッシュが主導権を握っていて、ディランはなんとか付いて行っているだけ。まぁ即興のデュオなので、そんなもんだろう。

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Miles Davis / Jack Johnson

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黒人として初の世界ヘビー級王者(1908年-1915年)となったジャック・ジョンソン(1878年3月31日 - 1946年6月10日)。そのジャックのドキュメンタリー映画音楽をマイルスが担当。だが、このアルバムは本質的にはマイルス作ではなく、プロデューサーであるテオ・マセロの作品である。録音テープを切り、そして繋いで、さらには、別音源も持って来て仕上げている。

ジャズとロックの垣根を取り払ったアルバムと評価されているようだが、ちょっと違うだろう。ジャズ本来が持っている瞬発性に反旗を翻した一枚。少なくとも、制作する時点では、ロックとの接点などは考えていなかったはずだ。画期的だとは言わないが、1970年代を疾走しようとしたマイルスがここにいる。LPのジャケットは品がなく、ジョンソンの私生活を現したイラスト。CD化で、このイラストは裏面に移動し、マイルスの写真が表面を飾った。

1. Right Off
2. Yesternow

The first track and about half of the second track (recorded on April 7)
Miles Davis - trumpet
Steve Grossman - soprano saxophone
John McLaughlin - electric guitar
Herbie Hancock - organ
Michael Henderson - electric bass
Billy Cobham - drums

The "Willie Nelson" section of the second track, starting at about 13:55 (recorded on February 18)
Miles Davis - trumpet
Bennie Maupin - bass clarinet
John McLaughlin - electric guitar
Sonny Sharrock - electric guitar
Chick Corea - electric piano
Dave Holland - electric bass
Jack DeJohnette - drums

Recorded on February 18 and April 7, 1970 at Columbia 30th Street Studio, NYC.

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2019年11月17日

Miles Davis / The Complete Jazz At The Plaza

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LP時代にJazz At The Plaza Vol.1がマイルス・グループ、Vol.2がエリントン・オーケストラとしてリリースされた。1958年9月9日のニューヨークのプラザ・ホテルでのライブ。この2枚が合体し、さらに別のライブ演奏11曲が加わりThe Complete Jazz At The Plaza + 11 Bounus TracksとしてCD化された。しかし、コンプリートという表現は、ちょっと怪しい。

つまり、新たな音源が発掘された訳ではなく、2枚組CDとするために、プラザ・ホテル以外のライブを組み込んだ構成になっている。まぁ、中古CDを530円(送料別)で手に入れたので、文句を言う話ではないのだが、Disc 1をマイルス、Disc 2をエリントンではなく、前者をプラザ・ホテル、後者をそれ以外という構成であれば、聴き方も変わってくるのだろう。恐らく、1枚のCDに9月9日の全ての演奏が収まり切らなかったのだろう。

Disc 1
1. If I Were A Bell
2. Oleo
3. My Funny Valentine
4. Straight, No Chaser / The Theme
5. Sid's Ahead
6. Bye Bye Blackbird 6
7. Straight, No Chaser
8. Bags' Groove
9. All Of You

Miles Davis - trumpet
John Coltrane - tenor saxophone
Cannonball Adderley - alto saxophone
Bill Evans - piano (tracks 1-4)
Red Garland - piano (tracks 5-9)
Paul Chambers - bass
Jimmy Cobb - drums

Tracks 1, 2, 3 & 4
Recorded on September 9, 1958 at The Persian Room of The Plaza Hotel, NYC.
Tracks 5, 6 & 7
Recorded on November 1, 1958 at the Spotlight Lounge, Washington D.C..
Tracks 8 & 9
Recorded on January 3, 1959 at Birdland, NYC.

Disc 2
1. Toot Suite [Jazz Festival Suite]: Red Garter - Red Shoes - Red Carpet - Ready Go
2. Jones
3. El Gato
4. All Of Me
5. Medley: Go Away Blues - Hello, Little Girl - Love To Hear My Baby Call My Name
6. Medley: When Your Lover Has Gone - Don't Explain
7. Take The "A" Train
8. El Gato
9. Take The "A" Train
10. V.I.P Boogie
11. Jam With Sam
12. Stompy Jones
13. Hi Fi Fo Fum

Duke Ellington & His Orchestra (except track 6)
Clark Terry, Harold "Shorty" Baker, Cat Anderson - trumpet
Ray Nance - trumpet, violin
Quentin Jackson, Britt Woodman, John Sanders - trombone
Jimmy Hamilton - clarinet, tenor saxphone
Russell Procope - alto saxphone, clarinet
Johnny Hodges - alto saxphone
Paul Gonsalves - tenor saxphone
Harry Carney - baritone, bass clarinet, clarinet
Duke Ellington - piano
Jimmy Woode - bass
Sam Woodyard - drums
Jimmy Rushing - vocals (track 5).
Ray Nance - vocals (track 9)

Track 6
Billie Holiday - vocals
Buck Clayton - trumpet
Mal Waldron - piano
Unknown - bass, drums

Tracks 1 - 7
Recorded on September 9, 1958 at The Persian Room of The Plaza Hotel, NYC.
Tracks 8 - 13
Recorded on November 20, 1958 at Salle Pleyel, Paris, France.

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Gerry Mulligan / Mulligan Meets Monk

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バリトン・サックスの名手ジェリー・マリガンがモンクに闘いを挑んだ一枚。なのだが、凍り付くような緊張感はなく、それぞれが自分自身を表現しながら、セッションを楽しんでいる感じ。録音当時、マリガン30歳、モンクは40歳間近であった。10年離れた先輩後輩だが、互いを認め評価していたのではないかと思う。モンクのディスコグラフィを見ると、モンクとマリガンの共演は、1955年7月17日のニューポート・ジャズ・フェスティバルでのマイルス・グループへの参加。それ以外は、本アルバムしかない。

CD化で別テイクが3曲追加された。その中の1曲であるマリガン作のDecidedlyは、LPではtake 4が採用され、CDにはtake 5が追加。テイクを重ね、4回目のセッションでは満足できず、さらに続けた訳である。だが、必ずしもテイク毎に完成度が高まるのではなく、緊張感を継続するのは難しいということが分かる。

LPのライナーノーツは佐藤秀樹氏が担当しているが、1曲目の'Round Midnightに関しては、油井正一氏の次の文章を引用している。『この曲におけるマリガンには明らかに作戦が感じられます。最初は憂鬱なムードに始まって、中頃以後は背後のモンクが何とかして暴走をとめようとピアノを叩き出している姿が目に浮かびますが、完全に乗った快活なマリガン・ペースに引きずりこみ、他の同曲の演奏にみられなかった成果を収めている点で、珍重すべきセッションです』。こんな深い聴き方は、まだ自分にはできない。

1. 'Round Midnight
2. Rhythm-A-Ning
3. Sweet And Lovely
4. Decidedly [take 4]
5. Decidedly [take 5]
6. Straight, No Chaser [take 3]
7. Straight, No Chaser [take 1]
8. I Mean You [take 4]
9. I Mean You [take 2]

Gerry Mulligan - baritone saxophone
Thelonious Monk - piano
Wilbur Ware - double bass
Shadow Wilson - drums

Recorded on August 12 & 13, 1957 in NYC.

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John Coltrane / Tenor Conclave

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4人のテナーサックスによる共演。ただし、火花を散らすような闘いはほとんどない。スケジュールが空いていたミュージシャンを集めてのセッション。出来が良ければレコードにしてみようか、なんて軽い気持ちだったのだろう。コルトレーン名義のアルバムではない。少なくともLPにおいては、ジャケットにはHank Mobley, Al Cohn, John Coltrane, Zoot Simsの順に名前が記載されている。ところが、CD化でJohn Coltrane, AL Cohn, Zoot Zims, Hank Mobleyと順序を変えてしまった。4人はすでにこの世にいないので、騒ぐことはないだろうが、少なくともハンク・モブレー・ファンには失礼である。

さらに、CD化でボーナストラックが4曲追加された。と思ったら、コルトレーンのアルバムCattin'からのコピー。Cattin'は全6曲なので、あまりにも中途半端な企画。コルトレーンの音源は全て聴きたいというマニア向けのアルバムである。ちなみに、Conclaveは秘密会議の事。

1. Tenor Conclave
2. Just You, Just Me
3. Bob's Boys
4. How Deep Is The Ocean
5. Cattin'
6. Sunday
7. Anatomy
8. Vodka

Tracks 1 - 4
Al Cohn - tenor saxophone
John Coltrane - tenor saxophone
Hank Mobley - tenor saxophone
Zoot Sims - tenor saxophone
Red Garland - piano
Paul Chambers - bass
Art Taylor - drums

Recorded on September 7, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Tracks 5 - 8 (same as album Cattin')
John Coltrane - tenor saxophone
Paul Quinichette - tenor saxophone
Mal Waldron - piano
Julian Euell - bass
Ed Thigpen - drums

Recorded on May 17, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

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2019年11月14日

「徒然ディラン No.578」 I Walk The Line

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ジョニー・キャッシュの曲で1956年にリリース。69年2月18日、ディランとキャッシュはデュオ・セッションでこの曲を録音したが、何か新しいものが生み出された訳ではない。ディランは、大先輩であるキャッシュを尊敬していたのは間違いないだろうが、キャッシュの曲を素直に受け入れていたのかは怪しい。

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「徒然ディラン No.577」 This Train Is Bound For Glory

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1969年2月18日、ディランとキャッシュのデュオ・セッションにカール・パーキンスがギターで参加。Mystery Trainを歌い始めたが、歌詞が分からなくなり途中で放り投げた。そして、Trainの連想で、1930年代後半にヒットしたゴスペルのThis Train Is Bound For Gloryに切り替えたが、こちらも出だしを歌って中断。どちらの列車も出発してすぐに脱線。

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「徒然ディラン No.576」 Mystery Train

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ブルースミュージシャンのJunior Parker(ジュニア・パーカー)の作品(1953年録音)。エルヴィス・プレスリーなどによってカバーされている。69年2月18日、ディランとキャッシュのデュオ・セッションにカール・パーキンスがギターで参加。しかし、誰も歌詞をきちんと覚えていなかったらしく、途中で曲をThis Train Is Bound For Gloryに切り替えてしまう。ザ・バンドは2つのアルバムMoondog Matinee (73年)とThe Last Waltz(76年)で録音。もちろん、最後まで演奏している。

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2019年11月13日

「徒然ディラン No.575」 That's All Right, Mama

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ブルース歌手Arthur Crudup(アーサー・クルーダップ)の作品。エルヴィス・プレスリーが、1954年7月5日に録音しヒットした曲でもある。69年2月18日、ディランとキャッシュのデュオ・セッションにカール・パーキンスがギターで参加し、50年代の雰囲気を見事に演出している。

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2019年11月12日

「徒然ディラン No.574」 Matchbox

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ジョニー・キャッシュのバンドのギタリストを務めていたこともあるCarl Perkins(カール・パーキンス)の曲。1957年にパーキンス自身がリリースした。ビートルズは、この曲をカバーし64年6月1日に録音。ロンドン滞在中だったパーキンスは、録音に立ち会ったらしい。リード・ボーカルはリンゴ・スター。アメリカではシングル盤でリリース。つまり、ディランとキャッシュは、ビートルズによるMatchboxを聴いていたに違いない。

それから5年後の69年2月18日。ディランとキャッシュのデュオ・セッション。パーキンスも同じスタジオにいて、二人のセッションに顔を出しギターで参加。恐らく、キャッシュの提案でビートルズとは一味違うMatchboxをやろうということになったのだろう。ちなみに、ビートルズのアルバムLive At The BBC Volume 1に収録されたMatchboxは63年7月10日の録音。

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2019年11月11日

「徒然ディラン No.573」 Careless Love

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アルバムTravelin' Thru, 1967 - 1969のライナーノーツには、「ジャズの始祖とも言われるバディ・ボールデンの代表作レパートリーのひとつとしても名高いトラディショナル・ソング。多彩な分野のシンガーたちがこぞって取り上げてきた名曲」とあったが、自分が所有するジャズ・アルバムの中に、この曲は見つからなかった。

1969年2月18日、ディランとジョニー・キャッシュのデュオ・セッション。二人は最後までしっかりと歌い切り、7分近いテイクとなっている。

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2019年11月10日

「徒然ディラン No.572」 Mountain Dew

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1969年2月18日、ディランとジョニー・キャッシュのデュオ・セッション。この日は、なんと18曲38テイクに臨んでいる。その中の1曲がトラディショナルのMountain Dew(密造酒)で、2テイクがアルバムTravelin' Thru, 1967 - 1969に収録された。主導権は当然ながらキャッシュ。ディランが、なんとかキャッシュについて行っている。このセッションのとき、キャッシュは37歳直前、ディランは28歳。

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「徒然ディラン No.571」 Cat's In The Well

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アルバムUnder The Red Skyの最終曲。井の中の蛙ではなく、井の中の猫。ディランは、井の中の猫に何を見たのか。「井の中の蛙大海を知らず、されど空の蒼さを知る」という言葉をディランは知っていたような気がする。なぜなら、歌詞の中に「井の中の猫、深い悲しみの顔をみせる/世界では虐殺、血に染まる不名誉」と出てくるのだ。

井の中の猫は、赤い空を見上げて悲しんでいる。Under The Red Skyの最終曲に配置した理由は、ここにあった。1992年2月から2010年10月までライブで299回歌っている。20年近く、歌い続けなければならなかった曲。

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「徒然ディラン No.570」 Handy Dandy

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言葉遊びと言うか、悪ふざけに近い曲。各ヴァースはHandy Dandyと始まり、Candyで終わる。1990年前半に録音しているが、何故か2008年6月のスペインの公演で1度だけ歌っている。その時には、Bandy(湾曲した)やRandy(好色な)も飛び出したのかも知れない。

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「徒然ディラン No.569」 Understand Your Man

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アルバムTravelin' Thru, 1967 - 1969のライナーノーツから抜粋。『Understand Your Manは、ジョニー・キャッシの1964年のヒット曲。キャッシュ自身が認めていて、ディランのDon't Th Twice, It's All Rightのメロディを借用した曲』。69年2月17日、ディランとキャッシュはスタジオでセッションを行なった。ディランはDon't Th Twice, It's All Right、キャッシュはUnderstand Your Manを同時に歌うと言うリハーサル。後ろで、女性の笑い声が聞こえる。キャッシュの妻ジューン・カーター・キャッシュだろうか。

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「徒然ディラン No.568」 God Knows

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アルバムOh Mercyへ向けて1989年に録音したもののボツとなった曲。そして、90年になって歌詞を書き直し、曲の雰囲気も変えて、アルバムUnder The Red Skyに収録した。一度ボツにした曲を生き返らせるやり方は、ディランとしては珍しい。God Knows(神様は知っている)というフレーズに何らかの拘りがあったのだろう。結局、91年1月から2006年4月まで、188回もライブで歌っている。

2008年にリリースされたアルバムTell Tale Signsで、89年の録音を聴くことができるようになったのだが、90年の録音に比べて明らかに力強い。これは、Oh Mercyがディラン復活を示したことにもつながる。だが、その1年後には迷いが生じ始めた。Under The Red Sky のGod Knowsは、最後のヴァースがフェイドアウトする。弱気なディラン。

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日野元彦 / 流氷

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2010年7月後半、青春18きっぷで10日間余りの北海道一人旅。25日は根室のジャズ喫茶「サテンドール」へ。午後1時過ぎに入って珈琲を飲んだ。その晩、今度はビールを飲みに再訪問。数名の地元のお客さんが出て行った後、マスターの谷内田さんと二人でジャズ談義。そして、閉店前にリクエストしたのが、このアルバム。1976年2月7日、日野元彦カルテット+1(プラス1は山口真文)によるライブが根室市民会館で行われた。主催したのは、ネムロ・ホット・ジャズ・クラブ。そして、サテンドールのマスターは、クラブの事務局長(当時)。

LPは持っていたが、ようやくCDを購入することができた。2曲追加されている。そして、CDを聴きながら「サテンドール」へ来年は行こうかと思いネットで調べたら、昨年から店主が替わっていた。高齢のため、引き継いでくれる人を全国から募集したそうだ。20人以上の応募があり、世田谷に住む当時62歳(自分と同じ年齢!)の方に決定。ご夫婦で根室に移住したそうである。この応募を知っていたら、間違いなく申し込んだのだが・・・。学生時代に何度も聴いた「流氷」。逃がした氷は大きい。

1. 流氷
2. Soultrane
3. Rio Rome
4. Milky Shade
5. New Moon

山口真文 - tenor saxophone
清水靖晃 - tenor saxophone, soprano saxophone
渡辺香津美 - guitar
井野信義 - bass
日野元彦 - drums

録音 1976年2月7日 / 根室市民会館

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Ornette Coleman / Dancing In Your Head

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コールマン自身が創り上げたハーモロディック理論。簡単に言えば、メロディーそのものが自発的なリズムを生み出していくこと。こう書いても、その音楽をイメージすることは難しい。だが、本アルバムのTheme From A Symphonyを聴けば、コールマンが吹くサックスのメロディーが、ギター、ベース、ドラムを巻き込んだ渾然一体のリズムを形成していることが分かる。ハーモロディック理論の完成形が、この曲にあるのだ。

バリエーションOneが15分43秒、Twoが11分3秒。コールマンは休むことなく吹きまくる。その一音一音を逃さずキャッチしていくと、まさしく頭が揺れ動きDancing in My Head状態。さらに、ジャケットにくぎ付け。

1. Theme From A Symphony (Variation One)
2. Theme From A Symphony (Variation Two)
3. Midnight Sunrise

Tracks 1 & 2
Ornette Coleman - alto saxophone
Charles Ellerbee - guitar
Bern Nix - guitar
Rudy MacDaniel - bass
Ronald Shannon Jackson - drums
Recorded in December, 1976 at Barclay Studios, Paris.

Track 3
Ornette Coleman - alto saxophone, trumpet, electric violin
Robert Palmer - clarinet, wood flute
The Master Musicians Of Joujouka - pipes, flute, three lutanists, violin, drums
Recorded in January, 1973 at Joujouka, Morocco.

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2019年11月09日

Oliver Nelson / The Blues And The Abstract Truth

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油井正一氏のLPライナーノーツから抜粋。『ブルースの真実(本アルバムの邦題)は、12小節ブルースベッタリのアルバムではない。ブルースを核として、パーカー以降のジャズの発展段階のすべてが(このあと60年代を支配することになったフリー・ジャズの要素までもが)盛りこまれた総決算になっているところが重要なのである』。

こう書かれてしまったら、自分は何も書くことがない。少しだけ補足させてもらうならば、ジャズをある程度聴き込んだ人にしか、このアルバムの価値は分からないということだ。なぜなら、油井氏が述べているように「総決算」なのだから。つまり、ある期間の決着を付けることと言い換えれば、年代を追って聴くことが必要となる。決着を付けたメンバーが凄い。

CDのジャケットはLPと異なる・・・と思ったが、CDとLP、国内盤と輸入盤に関係なく、2種類のジャケットがあることが判明。何故、こんなことになってしまったのか。ジャケットに関しては、決着が付いていない。

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1. Stolen Moments
2. Hoe-Down
3. Cascades
4. Yearnin'
5. Butch And Butch
6. Teenie's Blues

Oliver Nelson - alto saxophone, tenor saxophone
Eric Dolphy - flute, alto saxophone
George Barrow - baritone saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Bill Evans - piano
Paul Chambers - bass
Roy Haynes - drums

Recorded on February 23, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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2019年11月06日

「徒然ディラン No.567」 I Still Miss Someone

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1969年2月17日、ディランはアルバムNashville Skylineに向けてのセッションにジョニー・キャッシュを迎え、17日と18日の両日で、デュオによる数多くのテイクを残した。結局、アルバムに採用されたのは、Girl From The North Country(北国の少女)のみ。残りのテイクが、アルバムTravelin' Thru, 1967 - 1969で初めて公となった。その中の1曲がI Still Miss Someoneである。

ジョニー・キャッシュと甥のロイ・キャッシュ・ジュニアによる共作。キャッシュは1958年7月24日に録音。シンプルな男女の別れの曲。2つのテイクがTravelin' Thruで蘇ったが、そもそもデュオで歌うことで、何か新しい価値を生み出せる曲とは思えない。「キャッシュ、何かいい曲ある?」「ディラン、オレのI Still Miss Someoneでも、まずはやってみようか」。そんな感じでのセッションだったのだろう。

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「徒然ディラン No.566」 2 x 2

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500を超えるディランの曲を分析してきたが、この2 X 2は唯一の「数え歌」ではないだろうか。「一人ずつ…、二人ずつ…」と始まり、「十人ずつ…」まで進む。2周目は「一人ずつ…」ではなく何故か「二人ずつ…」に戻る。歌詞を読み込んでいくと、見事なトリックがあった。One / none, Two / dew, Three / sea, Four / shore, Five / survive, Six / tricks, Seven / heaven, Eight / gate, Nine / wineというように、数で韻を踏んでいる。ただし、Tenはネタ切れで、対となる単語が見つからなかったようだ。

2周目は、「二人ずつ、彼らは箱舟(ark)に足を踏み入れた/二人ずつ、彼らは暗闇(dark)の中を行く」。arkとdarkで韻を踏みながら、この曲のイメージを明確にしている。沖縄民謡的なイントロで始まる南国の雰囲気が、ここで払拭される。

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2019年11月04日

「徒然ディラン No.565」 Western Road

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アルバムNashville Skylineに向けてのセッションで、1969年2月13日に録音。残念ながら、アルバムからは漏れてしまいお蔵入りとなったWestern Roadだが、この11月にリリースされたアルバムTravelin' Thruで、初めて登場した。

コテコテのブルースで「オレはシカゴへ行く。マギー・アンに会いに。列車で行くか、飛行機に乗るか。それがだめなら歩いてでも行く」とディランは歌う。今だから言えるのだろうが、アルバムNashville Skylineには合わないイメージ。

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「徒然ディラン No.564」 10,000 Men

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宗教的な意味合いがあるような曲だが、その本質はまったく掴めない。「丘の上の1万人の男/オックスフォードブルーを着た1万人の男/移動中の1万人の男/銀と金を掘る1万人の男/白い服を着た1万人の女/痩せて虚弱に見える1万人の男/オレの部屋を掃除する1万人の女」。5万人の男と2万人の女が登場。彼らに何のつながりもない。

歌詞を読み込んでいくと、hill / killed、gold / cold、frail / jail、room / broomなどとしっかり韻を踏んでいる。最後に「お茶をありがとう!とても親切で感謝するよ」と締め括るのも意味不明。2000年11月12日に、一度だけライブで演奏。この一度だけと言うのも謎。

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2019年11月03日

加川良 / やぁ。

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加川良のアルバムは、ほとんど所有している。この「やぁ。」は発売と同時に購入。高校2年生の時。それから何度もターンテーブルに乗せて来たので、ノイズだらけのLPとなってしまった。2017年8月に、ボーナストラック3曲が追加されたCDがリリース。17年4月5日に69歳で他界した加川良を思い、中古ではなく新品を購入。

スタジオ録音の新曲をアルバムで発表し、その反響をみてからライブアルバムを制作するというのが、一般的なパターンだと思う。だが、この「やぁ。」はいきなりのライブアルバム。ライブを聴きに来た人は、加川の新曲に出会えた訳である。そのどれも素晴らしい曲。3曲だけピックアップした。

「大晦日」(作詞作曲:加川良)
月日はただ 過ぎ去るために あったのでしょうか
お元気ですかと抱きあえば それが故郷なのでしょうか
・・・

いつかきっと 舟にのって 僕の昨日を 探しあてて
いつかきっと 舟にのって 僕の昨日を 住み家とするさ
・・・

「精一杯」(作詞作曲:加川良)
これだけ今日は がんばりましたと 陽は暮れてゆきます
これだけ今日も 歩きましたと 僕は僕で一人言
・・・

ぬけられません この先は もどれませんよ ここからじゃ
もう何にも 聞きたくありません もう何にも 言えません

上には上が ありました そして僕は 僕でしかなかったし
下には下が ありました それで良かったと一人言
・・・

「流行歌」(作詞作曲:加川良)
マッチ 1本 火をつけて 明日を のぞいたら
夜空 いっぱい 思い出がふるえていました

だから僕は 火を消して 夜空を 見上げ
思い出 いっぱい かきあつめそして 唄います

君は君のことが 好きでありますように
僕は僕のことが 好きでありますように
・・・

1. 大晦日
2. 夜汽車に乗って
3. フォーク・シンガー
4. 百円札
5. 枚方のあきちゃん
6. 小指ちゃん
7. もうすぐ春が
8. 東京
9. 精一杯
10. 流行歌
11. ポケットの中の明日
12. 夜汽車にのって
13. 伝道

加川良 - ヴォーカル、アコースティック・ギター、ピアノ
中川イサト - アコースティック・ギター、ドブロ・ギター、スライド・ギター、ピアノ

Tracks 1 - 10
渋谷:ジャン・ジャン、名古屋:勤労会館小ホール、豊田:勤労会館ホール、お茶の水:日仏会館
Tracks 11 & 12
山下洋輔トリオ他・コンサート(1971年12月25日)
Track 13
はしだのりひことクライマックス・コンサート(1971年4月13日)

LP発売:1973年10月/CD発売:2017年8月30日

posted by F.Kubo at 16:02| Comment(0) | 日記

Charlie Parker / Bird And Diz

Charlie Parker 195006 Bird And Diz.JPG

LPのライナーノーツは油井正一氏。CDは大和明氏である。前者の日付けが1969年、後者は1987年1月26日。大和氏の内容は、明らかに油井氏をパクっている。今でいうコピペに近い。油井氏のノーツを再度掲載し、その後明らかになった事実を大和氏が追記する形態にすべきだった。ポリドールが大和氏に依頼したのが間違い。油井氏は1998年6月8日に他界。だが、87年頃は、まだまだ現役で仕事をしていた。

LPに対してCDでは、別テイクが新たに2曲追加。全13曲であるが、別テイクは合計7曲。つまり、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクのジャズの巨人達が、1950年6月6日、スタジオに入って納得するまで演奏を続けたという事実が、このアルバムの価値を示している。これが複数日によるセッションだったら、価値は半減しただろう。ジャケットの写真が当日のセッション終了後に撮ったものであれば、大満足の二人なのだろうが、これは明らかではない。

1. Bloomdido
2. An Oscar For Treadwell [alternate take]
3. An Oscar For Treadwell
4. Mohawk [alternate take]
5. Mohawk
6. My Melancholy Baby [alternate take]
7. My Melancholy Baby
8. Leap Frog [alternate take 1]
9. Leap Frog [alternate take 2]
10. Leap Frog [alternate take 3]
11. Leap Frog
12. Relaxin' With Lee [alternate take]
13. Relaxin' With Lee

Charlie Parker - alto saxophone
Dizzy Gillespie - trumpet
Thelonious Monk - piano
Curly Russell - bass
Buddy Rich - drums

Recorded on June 6, 1950 in NYC.

posted by F.Kubo at 14:15| Comment(0) | 日記

Clifford Brown / Best Coast Jazz

Clifford Brown 195408 Best Coast Jazz.JPG

アルバムAll Starsと同日、同メンバーによる録音。ブラウン名義のアルバムであることは確かなのだが、明らかにジャムセッション。内容が雑だという意味ではない。リーダー不在ということ。いや、全員がリーダーだと言ってもいい。それが、アルバムタイトルAll StarsとBest Coast Jazzに表れている。よって、ブラウンのペットを心底味わえるアルバムではない。1950年代半ばの息吹きを感じ取るアルバム。

CDでは、Coronadoのリハーサルが追加された。ブラウンのディスコグラフィを調べると、54年8月11日のセッションで、この曲がリハーサルを含めて3回録音されている。アルバムJams 2では、18分8秒、このBest Coast Jazzでは19分58秒。リハーサルは5:44秒である。Jams 2に収録されたCoronadoでは満足できず、テイクを重ねたことが分かる。You Go To My Headは、このセッションから3日後の8月14日にダイナ・ワシントンを迎え録音。ワシントン名義のアルバムDinah Jamsに収録された。その一年程前の53年6月9日に録音したブラウン名義のアルバムMemorial Albumでも聴くことができる。

1. Coronado
2. You Go To My Head
3. Coronado [rehearsal]

Clifford Brown - trumpet
Walter Benton - tenor saxophone
Herb Geller - alto saxophone
Joe Maini - alto saxophone
Kenny Drew - piano
Curtis Counce - bass
Max Roach - drums

Recorded on August 11, 1954 at Capitol Studios, Los Angeles, CA.

posted by F.Kubo at 11:46| Comment(0) | 日記