2018年08月15日

「徒然ディラン No.112」 Medicine Sunday

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アルバムThe Cutting Edgeのライナーノーツによると、Temporary Like Achillesの初期バージョン。タイトルも詩の内容も生まれ変わり、メロディーだけが引き継がれた。そんな中途半端な曲Medicine Sundayが、The Cutting Edgeには紛れ込んでいる。6枚組、111曲、7時間3分20秒のアルバムなので、まぁ許される話なのだ。

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2018年08月14日

「徒然ディラン No.111」 Million Dollar Bash

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片桐ユズルの邦題は「100万ドルさわぎ」。まぁ、そんな感じだろう。bashは「大宴会」という意味を含んでいるらしく、今の相場で言えば「やったぜ1億円」だろうか。どちらにしても、こんなふざけた曲を、地下室でのセッションなら誰も文句は言わないが、アルバムに残した罪は重く、1億円の刑。

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2018年08月12日

「徒然ディラン No.110」 Honey, Just Allow Me One More Chance

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好きな女性にひたすら頭を下げ、一緒に暮らしてくれないかと頼む。そんな情けない男の歌を、どうしてディランは作ったのかと思っていた。しかし、いろいろと調べてみると、その理由が見えてきた。

ディランの公式サイトでは、この曲はWritten by: H. Thomas and Bob Dylanと書かれている。そして曲名で検索するとWikipediaがヒット。"Honey, Just Allow Me One More Chance" is a song recorded by blues musician Henry "Ragtime Texas" Thomas in 1927とある。YouTubeでもHenry Thomasの歌を聴くことができる。

ディランは古い歌を発掘し原曲のイメージを残しながら、自分流にアレンジして録音した。そんな自分を示したかった曲なのだ。

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2018年08月11日

「徒然ディラン No.109」 Buckets Of Rain

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片桐ユズルが「雨のバケツ」とそのままの邦題を付けていて、やっつけの仕事をしている。ディランも、タイトルには少し工夫をして貰いたかった。この歌には大事なキーワードがあるし、それぞれのヴァースではしっかり韻を踏んでいる ー tears/ears, oak/smoke, fingertips/lips, bike/like, bust/must。つまり、やっつけで作った曲ではないのだ。

Buckets of rain(土砂降りの中)、Buckets of tears(とめどもなく流れる涙)で始まり、Friends will arrive(友がきて)、friends will disappear(友は去っていく)とつなげ、Life is sad(生きていることは悲しく)、Life is a bust(生きていることは無駄でもある)と余韻を残す。アルバムBlood On The Tracksのエピローグ曲。で、自分ならば邦題を「降りしきる雨の中で」としたい。

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遠藤賢司 / 満足できるかな

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1971年11月10日発売。見開きジャケットで2,000円。まだ中学3年だったが発売と同時に購入し、カレーライスのギターフレーズを練習したことを覚えている。当然ながらLPは47年間手放していない。自分でデジタル化した音源を聴いてきたのだが、それなりのノイズがあるので中古CDを購入。送料別で14円。1971, 2000, 47, 14という数字が「時」の長さと短さを示している。

1. 満足できるかな
2. カレーライス
3. おやすみ
4. 待ちすぎた僕はとても疲れてしまった
5. 外は暑いのに
6. 今日はいい日みたい
7. 寝図美よこれが太平洋だ
8. ミルク・ティー
9. 早く帰ろう
10. 雪見酒
11. 君はまだ帰ってこない

遠藤賢司 - guitar, harmonica, vocals
鈴木茂 - guitar
細野晴臣 - bass, piano
松本隆 - drums

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Hampton Hawes / The Trio Vol.1

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ハンプトン・ホーズ、レッド・ミッチェル、チャック・トンプソンのトリオ。1955年6月、12月、56年1月の3回のセッションを、ほぼ録音順にアルバムVol.1, 2, 3に分けてリリース。なので、Vol.2とVol.3は残り物という訳ではない。どのアルバムも完成度が高く、後味が良くて飽きがこない。

はしゃぎ過ぎないホーズのピアノに、ミッチェルのベースがしっかりと足固めをしている。ビル・エバンスが、この曲を一度だけ1968年6月に録音している。アルバムSome Other Timeに収められ、ベースはエディ・ゴメス、ドラムはジャック・ディジョネット。聴き比べるとミッチェルに軍配あり。

1. I Got Rhysm
2. What Is This Thing Called Love
3. Blues The Most
4. So In Love
5. Feelin' Fine
6. Hamp's Blues
7. Easy Living
8. All The Thing You Are
9. These Foolish Things
10. Carioca

Hampton Hawes - piano
Red Mitchel - bass
Chuck Thompson - drums

Recorded on June 28, 1955 at Los Angeles Police Academy, Chavez Ravine, CA.


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2018年08月09日

「徒然ディラン No.108」 Bob Dylan's Blues

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ディランは、自分の名前をタイトルに入れた曲を3曲作っている。Bob Dylan's Dream、Bob Dylan's 115th Dream、そして、このBob Dylan's Blues。今更ながらではあるものの、My Bluesでなく、あえて固有名詞を付ける詩の内容ではない。

何となく詩とメロディーが浮かび、曲名を考えるのが面倒だから「オレのブルース」、いや「ボブ・ディランのブルース」でいいんじゃないと決めてしまったのだろう。それを後悔してか、ライブでは一度も歌っていない。アルバムFreewheelin'は「風に吹かれて」が一曲目に入っていることで、ディランの代表作であるのだが、駄作というか練習曲も含まれていることは事実。

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2018年08月08日

「徒然ディラン No.107」 The Man In Me

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アルバムNew Morningのジャケットは、哲学者のようなディランだが、「どうだ、オレの新しい音楽は?」と問いかけているようにも見える。そして、この曲では軽快なリズムに乗って、ディランがLa, La, La, ... と歌い始める。

自分の中にいるもう一人の自分を少し分析しながらも、相手の女性に関しては何も語らないラブソング。恐らくディラン自身も消化不良だったに違いない。なので、La, La, La, ... でごまかしてしまった。

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2018年08月07日

「徒然ディラン No.106」 Oxford Town

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ミシシッピー州にある町オックスフォードで、1962年9月に起こった黒人差別の事件を歌にしているとのこと。だが、この曲が吹き込まれたのは同年12月。ディランは、その時点では知り得た情報だけを頼りに歌を作ったのだろう。

事件の本質まで全く踏み込めていない。ただ単に、「オックスフォード・タウンには行きたくない」と言っているだけ。プロテストしていないプロテスト・ソング。ディランも自分の甘さを認めたらしく、ライブでは1回しか歌っていない。

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2018年08月05日

Zoot Sims / Either Way

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かつては幻の名盤と言われたアルバム。決して高価ではないLPを数十年前に購入し、個人的な隠れ名盤として愛聴してきた。最近、安価な中古CDを見つけて新たなライブラリーに。とにかく、ご機嫌なアルバムで、ジャズが持っている純粋な暖かみを表現。ボーカルがすんなり溶け込んでいるし、4曲目の枯葉が悔しいほどに「ジャズ」である。

枯葉というと、マイルスの、というかキャンボール・アダレイのアルバムSomethin' Elseをすぐに思い浮かべる。でも、「Somethin' Else - 何か他のもの」と問われたら「Either Way - どちらにしても」ズートとアルの枯葉と答えたい。

1. P-Town
2. I Like It Like That
3. Sweet Lorraine
4. Autumn leaves
5. The Thing
6. I'm Tellin' Ya
7. Nagasaki
8. Morning Fun

Zoot Sims - tenor saxophone
Al Cohn - tenor saxophone
Mose Allison - piano
Bill Crow - bass
Gus Johnson - drums
Cecil "Kid Haffey" Collier - vocals

Recorded in February 1961 in Philadelphia, PA.

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2018年08月04日

Miles Davis / Workin'

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注目すべき曲はマイルス作のFour。このアルバムの後、マイルスはライブで何度か演奏している。その中での極め付けは、1964年2月12日録音のアルバムFour & More。ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスというバック陣が強力で、非常にスピード感がある。テナーはジョージ・コールマン。

ディスコグラフィでFourを確認していたら、アルバムComplete Live At Plugged Nickelに収めれれていることを発見。バックはFour & Moreと同様で、テナーはウェイン・ショーター。Plugged NickelはVol.1とVol.2を所有しているが、Fourを聴くためだけでComplete盤を購入はできない。そもそも通常盤に漏れたということは、演奏がイマイチだったのか、録音が悪かったのか・・・と思いたい。ちなみに、アルバムBlue HazeにもFourというマイルス作の曲があるが、全く異なる曲想である。

以下のアルバムでも見事なFourを聴くことができる。
・Sonny Rollins / A Night At The Village Vanguard Vol.1 - 1957
・Phineas Newborn, Jr. / A World Of Piano! - 1961
・Tete Montoliu / Secret Love - 1977
・Keith Jarrett / My Foolish Heart - 2001

1. It Never Entered My Mind
2. Four
3. In Your Own Sweet Way
4. The Theme [take 1]
5. Trane's Blues
6. Ahmad's Blues
7. Half Nelson
8. The Theme [take 2]

Miles Davis - trumpet
John Coltrane - tenor saxophone
Red Garland - piano
Paul Chambers - bass, cello
Philly Joe Jones - drums

Tracks 1 - 6 & 8
Recorded on May 11, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Track 7
Recorded on October 26, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

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2018年08月03日

「徒然ディラン No.105」 Orange Juice Blues (Blues for Breakfast)

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ザ・バンドのリチャード・マニュエルの曲。歌詞の中には、オレンジジュースも朝食も出て来ない。朝起きるのが辛かったというだけの話。ディランがこの曲に参加しているのかも不明である。アルバムBasement Tapesには無理矢理に押し込んだ感じ。ザ・バンドのMUSIC FROM BIG PINKでもアウトテイクになっている。一日の始まりは朝飯が大事という教訓?的な曲。

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2018年08月02日

「徒然ディラン No.104」 Only A Pawn In Their Game

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アルバムThe Time They Are A-Changin'が国内で発売されたとき、邦題を片桐ユズルが「しがない歩兵」とした。確かに、詩の内容を表した邦題だと思うのだが、これではディランのメッセージが伝わらない。

アフリカ系アメリカ人の公民権運動家メドガー・エヴァースが1963年6月に暗殺された事件。犯人は白人優越主義組織白人市民会議のメンバー。pawnはチェスの「兵隊」で、将棋では「歩」にあたる。白人の犯人は組織の単なる一員でしかなかった、とディランは人種差別の根深い問題を歌っている。で、邦題は「ゲームの捨て駒」としたい。

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2018年07月31日

「徒然ディラン No.103」 Hazel

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アルバムPlanet Wavesを購入した時、たぶん高校か浪人時代だったと思うのだが、Hazelって動物の種名かと勝手に思った。その後、ちょっと調べたら植物のハシバミと知り混乱。

で、詩を読んでブロンド髪の女性であることを知ったのだが、どうもこの恋は行方知らず。a little touch of your loveというフレーズが繰り返され、片思いの曲なのだろう。その切なさが曲想に表現されていて、ディラン風バラードとも言える。

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2018年07月29日

Michel Petrucciani / Live

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ネットで調べたところ1,500人収容できるコンサートホール。録音は会場に響く音をうまく捉えていて、ライブ感覚を上手に表現している。パーカッションを加えたクァルテットの演奏は、非常に密度が高く最高のパフォーマンス。すっきりしたブルーノートらしいジャケット。

1曲を除いて、ペトルチアーニのオリジナル。その中にMiles Davis Licks(前作のアルバムPlaygroundではMiles Davis' Licksと表記)という曲があり、これは明らかにマイルス作のJean Pierreからフレーズを拝借している。マイルスが他界したのは1991年9月28日。このライブ演奏は同年11月。マイルスへのトリビュートアルバムとも言えるのだ。すべてにおいて満点のアルバムと言いたいが、タイトルが安易、録音日を明らかにしていないという不満が残る。

1. Black Magic
2. Miles Davis Licks
3. Contradictions
4. Bite
5. Rachid
6. Looking Up
7. Thank You Note
8. Estate

Michel Petrucciani - piano
Steve Logan - bass
Victor Jones - drums
Abdou M'Boop - percussion

Recorded in November 1991 at The Arsenal in Metz, France.

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2018年07月28日

「徒然ディラン No.102」 Mama, You Been On My Mind

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通常のアルバムには収録されなかった曲であるものの、ディランの公式サイトを見ると、200回以上もライブで演奏していることが分かる。その中の一つが1964年10月31日のニューヨーク・フィルハーモニック・ホールであり、もう一つは1975年11月21のボストン・ミュージック・ホール。どちらもジョーン・バエズとの共演。64年は恐らくリハーサルをしなかったためだろう、二人の呼吸は全く合わなかった。そして、その11年後には、何とか穴埋めをしてくれた。

大事なことはこの曲の意味するところ。朝、あなたが目を覚ましたら、俺はそばにいないだろう。母親の元を離れる心情を歌ったとすれば、将来への希望や不安を示すキーワードがあってもよいと思うのだが、見当たらない。

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「徒然ディラン No.101」 Obviously Five Believers

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典型的なブルース。Fifteen jugglersとFive believersが後半に登場。believerを信者と訳せば、jugglerは手品師ではなく詐欺師かペテン師という感じ。つまり、15人もペテン師がいて、信者は5人だけ。obviouslyは「明らかに」ではなく「やっぱりなぁ」というニュアンス。タイトルは「たった5人だけの信者」としたい。

アルバムThe Cutting Edgeのライナーノーツによると、原曲のようなものがあって、ディランはそのリフを拝借したようだ。だから、ペテン師15人なのか。

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Michel Petrucciani / Live At The Village Vanguard

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37歳で生涯を終えたミッシェル・ペトルチアーニのライブ。舞台はビレッジ・バンガード、22歳。1980年代に入ってジャズは混迷を続けたが、ペトルチアーニは自分のスタイルを貫いた。それは、肉体的にハンディを背負い、決して長くない人生を悟っていたからだろう。

このアルバムは、マイルスのNardisで始まり、ロリンズのOleoと続き、モンクの'Round Midnightで締め括っている。それらの間にはペトルチアーニ自身の曲などを配置。英文のライナーノーツによると、CDは演奏順のようである。

注目するのは1曲目のNardis。マイルスは一度も録音せず、ビル・エバンスの十八番となった曲である。ジャズに詳しい観客は「おっ、エバンスといきなり勝負するのか!」と期待したはずである。結果は・・・CDに残された観客の反応が答えになっている。

1. Nardis
2. Oleo
3. Le Bricoleur De Big Sur
4. To Erlinda
5. Say It Again And Again
6. Trouble
7. Three Forgotten Magic Words
8. 'Round Midnight

Michel Petrucciani - piano
Palle Danielsson - bass
Eliot Zigmund - drums

Recorded on March 16, 1984 at The Village Vanguard, NYC.

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2018年07月26日

「徒然ディラン No.100」 One More Cup Of Coffee (Valley Below)

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2018年1月16日に「徒然ディラン No.1」Blowin' In The Windをスタートし、半年余りでようやくNo.100にたどり着いた。まだまだこれから。焦らずにノーベル文学賞の音跡?を辿っていきたい。ということで、コーヒーブレイク。

この括弧付きの曲名はどうにも収まりが悪い。「コーヒーをもう一杯」と「下の谷へ」は、直感的につながらない。Valley Belowの括弧書きは、未だに自分にとって謎。例えば、ディランの曲One Of Us Must Know (Sooner Or Later)は「どちらかが気付くはずさ(早やかれ遅かれ)」となるのだが、「もう一杯のコーヒーが欲しい(どうせ谷へ落ちるのだから)」では、アルバム「Desire - 欲望」のイメージをぶち壊してしまう。

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2018年07月25日

「徒然ディラン No.99」 Autumn Leaves

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中学生からディランを聴き始めた。そして、大学ではジャズ研でウッドベースを弾き、「枯葉」はいつもの練習曲。その頃、いや、アルバムShadows In The Nightがリリースされる2015年2月まで、ディランが「枯葉」を歌うなんて全く想像できなかった。

歌い継がれてきたスタンダード・ナンバーを並べたアルバム。ジャケットデザインはBlue Noteレーベルを意識している。似たデザインのアルバムを持っているはずだと探したら、Freddie HubbardのアルバムHub-Tonesが出て来た。

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2018年07月24日

「徒然ディラン No.98」 Nashville Skyline Rag

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ディランのアルバムの中でInstrumentalは極めて少ない。アルバムNashville SkylineのA面1曲目だったら、ちょっとした騒ぎになったのだろうが、2曲目に置くことでディランの新たな側面を示した。

つまり、ディランにとっては歌うことが全てであっても、時には歌わないことも表現の一手段だった。だが、それは歌手ディランには実験でしかなかったのだ。

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2018年07月22日

「徒然ディラン No.97」 Clothes Line Saga

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邦題はどこを探しても「物干しづな」となっている。片桐ユズルが最初にそう訳してしまったようだ。「づな」は「綱」であり、Sagaを無視している。Sagaは年代記といった意味があるので、「洗濯干し日記」か「物干し雑記帳」みたいな感じだろう。

詩の内容はまさしく雑記で、毎日の洗濯に疲れたディランの声、それに付き合ったザ・バンドの演奏も干からびている。

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2018年07月21日

「徒然ディラン No.96」 Boots Of Spanish Leather

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船出する女性。そして、それを引き留めることができなかった男性との切ない別れ歌。二人の対話で歌が進行していく。女性は船が港に着いたら何か送るよとメッセージ。男性は、君とのキスが全てだったんだ、何もいらないさ・・・そうだスパニッシュ・ブーツなら送ってほしいと答える。互いの靴のサイズを知っているほど深い仲だったんだと想像できる。

そんな情感ある歌だけど、どうもに心に残らない。それは、アルバムFreewheelin'の「北国の少女」とメロディーイメージが似ているため。ディランは、そのイメージを吹き飛ばし、魂をもう一度入れられる歌だと思う。再演を期待したい。

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「徒然ディラン No.95」 Big Yellow Taxi

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ジョニ・ミッチェルの曲。ディランは全く曲想を変えず、しかもミッチェルと同形式のバックコーラスを入れている。「楽園を舗装して駐車場を作るなんて」と繰り返されるフレーズが印象的な曲。そして、最後に出てくるフレーズ"A big yellow taxi took away my old man"がタイトルになっている。

ところが、ディランは"A big yellow bulldozer took away the house and land"と変えてしまっている。ミッチェルは黄色いタクシーを破壊者の象徴としたのに、ディランは、そんなものじゃない手に負えない巨大な黄色いブルドーザなんだと、それとなく主張している。

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「徒然ディラン No.94」 Black Crow Blues

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黒いカラスのブルース。黒が何かを象徴している訳でもなく、カラスが何かの化身でもない。黒いカラスが野原にいたというだけのブルース。ピアノとハーモニカという珍しいスタイルでの弾き(吹き)語り。

今日は案山子の気分じゃないよと最後に締め括る。アルバムAnother Side Of Bob Dylanの2曲目。ならば、普段のディランは、何かを見張る案山子の役目を背負っていると感じていたのだろうか。深読みし過ぎかな。

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McCoy Tyner / Trident

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1975年録音に限ると、キースのThe Köln Concert、マイルスのAghartaとPangaea、そしてマッコイのTridentがベスト。Tridentはピアノ・トリオだが、少人数オーケストラのような印象を受ける。それは、チェンバロ(ハープシコード)やチェレスタの鍵盤楽器によるところが大きい。

1曲目のイントロからドキドキ感があり、組曲的にアルバム全6曲を聴くと、体の疲れがすーっと抜ける感じ。そして、コルトレーンのImpressionsを選曲したことに注目。ピアノ・トリオでこのモード曲を取り上げることは少ないはず。所有する全アルバムを調べたところ、やはりTridentのみであった。マッコイとしては、そんなことは話題にして欲しくないので、ひっそりと5曲目に入れたのだろうか。

1. Celestial Chant
2. Once I Loved
3. Elvin (Sir) Jones
4. Land Of The Lonely
5. Impressions
6. Ruby, My Dear

McCoy Tyner - piano, harpsichord, celeste
Ron Carter - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on February 18 & 19, 1975 at Fantasy Studios, Berkeley, CA.

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2018年07月18日

「徒然ディラン No.93」 Baby, Stop Crying

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アルバムSTREET LEGALは1978年リリース。学生時代に購入。今、聴き直しても新鮮に感じる。それは、その時代背景を敢えて歌っていないからだろう。この曲もしかりで、「オレの可愛い子、もう泣くなよ」と繰り返すだけ。その子のイメージは不明で、情景も語っていない。つまり、この曲から何もイメージできないだのだ。

だからこそ、いつまで経っても新鮮で飽きがこない曲とも言える。「風に吹かれて」や「時代は変わる」を聴けば、それらを聴き始めた自分を想い起すのだが。

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2018年07月16日

John Coltrane / Paris Concerts

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51年目のコルトレーンの命日。所有する80枚ほどのトレーンのアルバムを全て聴き入ったかと自分に問いかけると、答えは当然ながらNo。先日、Facebookのジャズ関連のコミュニティで、トレーンは卒業したという奴がいたので頭に来た。だったら、卒業論文を見せろと言いたい。間違いなく奴は中退だろう。

1961年11月初旬の4日間、ビレッジバンガードで見事なパフォーマンスを繰り広げたコルトレーングループ。その余韻を残したままパリでのライブ演奏に臨んだ。同行したベーシストはジミー・ギャリソンではなくレジー・ワークマン。ワークマンのベースが劣る訳ではないが、ギャリソンほどの強烈な個性がないので、ベースソロの場面はない。

この18日は2部構成で、演奏された曲順にCDに収められている。アルバムのサブタイトルはFeaturing Eric Dolphy。しかしながら、決してドルフィーだけが前面に出るライブ演奏ではない。

そして、Blue Trainに注目したい。手持ちのデータでは、アルバムBlue Train以外の演奏が残されているのは、この18日のパリと23日のストックホルムのライブ演奏のみである。ということは、トレーンにとっての自作曲Blue Trainは、アルバムBlue Trainで完結。1961年11月のヨーロッパ公演では、プロモータから強い要請があったのでないかと推測できる。

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「徒然ディラン No.92」 Bob Dylan's Dream

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1959年頃からRobert Allen Zimmermanは、自分をボブ・ディランと名乗り始めたようだ。それから数年後にこの曲を作っている。ジマーマンがディランの夢を語った。それはそれで良いのだが、他の曲名にはできなかったのだろうか。「風に吹かれて」と並ぶディランの初期の名作。でも、曲名で損をしている。

「西へと向かう列車に乗って、ひと眠り - While riding on a train goin' west, I fell asleep for to take my rest」と歌い始める。アルバムFreewheelin'には「北国の少女 - Girl From The North Country」を入れたのだから、曲名は「西へ向かう列車に乗って - Take The Train Heading West」みたいな感じがよかった。

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Charles Mingus / Presents Charles Mingus

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1960年に入り、5月に大編成のアルバムPREBIRDを制作。7月にはフランスAntibesでのジャズフェスティバルでライブ。そして、10月にPresents Charles Mingusを録音。ミンガスにとって充実した年だったろう。このアルバムに収められた4曲は全てミンガス作。曲が始まる前に、ミンガスが曲の解説をしているようだが、ほとんど聴き取れない。

Antibesで演奏した曲の中でFolk Forms, No.1とWhat Love?が、このアルバムで再演。ライブは、ブッカー・アーヴィン、エリック・ドルフィー、テッド・カーソンのフロント3管だったが、ここではアーヴィンが参加していない。その分、重厚さは少し薄らいだが、スタジオ録音と言うこともあって、ミンガスの合図?による場面展開がスリリングである。

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